めだかを飼育するのに水流は必要なのか?2018.01.15
めだかを飼育するのに水流は必要なのか?
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めだかだけでなく熱帯魚などの魚を育てるときに水流を設けるべきかどうか迷ってしまいます。水流があった方が良いという意見もあれば、ない方が良いという意見もあります。この記事では、双方の意見と理由を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
水流が不要だという意見とその理由
めだかを飼育するときにしばしば問題になるのが水流を設けた方がいいのかということです。この水流というのは飼育容器の中に入れるエアポンプによって作り出される水流のことです。以前はめだかに限らず魚を飼育するときに必須だといわれていました。これがないと飼育容器にいる魚が呼吸できないと広く信じられていました。
しかしながら、近年は水流が要らないという意見も出てきています。それというのも、野生のめだかが生息している地域を見てみると水流がないところばかりです。田んぼや用水路がその典型的な生息活動エリアで、これが、飼育容器で飼うときにも水流が不要なのではないかといわれる所以です。
また、めだかは水流に逆らいながら泳ぐという習性を持っています。そのため、水流をあえて設けると、その流れに逆らって泳ごうとして無駄に体力を使って死んでしまうのではないかという意見もあります。たしかに自然に生息しているめだかであっても水流のあるところにいるめだかは水流に逆らって泳ぎ続ける傾向があります。水流が要らないという意見にはこうした理由があります。
水流が必要だという意見とその理由
めだかを飼育するには水流が必要だという意見もあります。その理由の1つとして成長速度が速いということが挙げられます。水流があることでめだかが運動をしてすくすくと育つからです。成長速度を促すのはエサの栄養価ももちろん大切ですが、それに加えて適度な運動をするとよりサイズが大きくなります。
実際海の魚を例に、海流のある場所で育った魚と海流のない場所で生きている魚を比較してみると、前者の方がサイズが大きくなる傾向があります。そのため、めだかのサイズアップを図るには水流のある飼育環境がより望ましいのです。
ただし、水流が強すぎるとめだかが激しく泳いでしまうので、ある程度速度を緩める必要があります。また、水流には水質悪化を防ぐという意味もあります。容器の中の水が動きますので、水面に油膜ができることはありません。他にも、めだかの産んだ卵に水や酸素を送ることができるのも良いです。自然環境にあっては風によって水が常に動いているので、その影響で卵に良い影響を与えています。それと同じような環境を作ることができます。
柔軟に対処することが大切
めだかの飼育において水流が必要なのかどうかということに関しては、賛成意見と反対意見の双方があります。どちらが絶対的に正しいとは言えないのが実情です。ただし、水流があることで得られるメリットはたしかにありますので、それを柔軟に取り入れることが大切です。たとえば、水質を綺麗にするためには水流を設けた方がいいです。水替えをするたびにめだかは環境が大きく変わるので大きな負担になります。水流があればそうした必要はありません。
めだかの習性上水流に逆らって泳いでしまうという欠点もありますが、これが問題になるのは強い水の流れが作られるからです。そこで、めだかの体力を奪うことのないように配慮すればいいので、スピードを緩めること、あるいは水流の範囲を狭めることでめだかが休憩できる場所も設けるなど、柔軟に対処すれば水流のデメリットを打ち消してメリットだけが得られるようになります。
まとめ
めだかを飼育する上で水流が必要かどうかに関して、正反対の意見があります。それぞれの意見には理由がありますが、重要なことは水流を設けるときに柔軟に対応できるかどうかです。めだかに負担をかけずに飼育環境をより改善する方法を見出していくことがポイントになります。
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