めだかをグリーンウォーターで飼育するメリットとデメリット2018.01.09
めだかをグリーンウォーターで飼育するメリットとデメリット
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グリーンウォーター、別名「青水・緑水」とは、池や湖など自然環境で見られる緑色の水のことです。めだかの飼育に適していると言われ、多くの愛好家に用いられていますが、使用するにはいくつかの注意点があります。ここでは、グリーンウォーターをめだかの飼育に用いる上でのメリット・デメリットを学んでいきましょう。
めだかをグリーンウォーターで飼育するメリット
めだかの飼育にグリーンウォーターを用いることで得られるメリットとして、まず餌を与える分量や回数に悩まなくても良いという点が挙げられます。グリーンウォーターの緑色の成分は、アオコなどの緑藻類の植物性プランクトンで構成されています。
実はこの植物性プランクトンは、めだかの好物です。野生のめだかが生息する川や田んぼでは、植物性プランクトンを食べて生きています。つまりグリーンウォーターで飼育するということは、水槽内に自然界と同じ環境が用意できるということです。めだかは胃を持たず食いだめができないため、少量の食事を頻繁にとる必要があります。初めて飼育する場合はこの回数や分量の目安が分かりにくく、慣れるまでに弱らせたり何匹か死なせてしまうケースも少なくありません。
しかし、グリーンウォーターで飼育すれば、餌である植物性プランクトンが常に水中に漂っているため、めだかが自分のタイミングで食事をしてくれます。餌のやり過ぎや不足、回数・頻度に悩むこともありません。特に身体の小さい稚魚の場合は一度に摂取できる量が少ないため難度が高く、初心者にはグリーンウォーターは必須です。次に、植物性プランクトンが水質管理を行う点もメリットとして挙げられます。
めだかは水温や水質が低下すると、体調を崩し衰弱するため水質管理は不可欠です。水質の低下の要因としては、めだかの排泄物や食べ残した餌の腐敗がありますが、排泄物に含まれる窒素化合物は植物性プランクトンが分解して吸収してくれます。食べ残しの餌の腐敗は、植物性プランクトンがそもそも生き餌であるため、汚染や水質の低下は起こりません。そして、植物性プランクトンは昼間に光合成を行う点もメリットです。光合成により水中の酸素濃度を高めて、めだかの呼吸を助けてくれます。
めだかをグリーンウォーターで飼育するデメリット
反対に、めだかをグリーンウォーターで飼育するデメリットも見ていきましょう。まずは、可視性の低さが挙げられます。めだかは、水質・水温など環境の変化に強い魚ですが、外敵からの攻撃・捕食には弱いです。
グリーンウォーターによって緑色に濁った水槽内は見通しが悪く、中の様子が分かりにくいです。藻に紛れて、天敵であるトンボの幼生のヤゴやゲンゴロウといった肉食の水棲昆虫が紛れていた場合、めだかは全滅させられてしまいます。また、異種だけでなく親めだかが稚魚を食べるという現象も起こります。こういった異常事態が発生していても、中の様子が見渡せないと発見が遅れてしまうため注意が必要です。
また、水槽の中がよく見えないため、せっかくの観賞魚であるめだかを飼ってもインテリア的な楽しみ方ができません。そして、めだかが夜間に酸欠を引き起こす可能性がある点もデメリットとして挙げられます。植物プランクトンは光合成によって酸素を生成しますが、夜間は光合成をやめて呼吸のみとなり、水中の酸素を消費します。深い水槽の底で眠っているめだかは、水表面から溶け込む酸素だけでは供給量が足りずに酸欠状態を引き起こして衰弱してしまいます。
育てやすいけれど、初心者は特に注意が必要!
これまできれいな水での飼育や稚魚の育成に失敗してきた方は、ぜひグリーンウォーターでの飼育にチャレンジしてみてください。餌やりのタイミングや分量にあまり神経質にならずに済むので、初心者にもおすすめです。ただし、植物性プランクトンの増えすぎによる酸欠や天敵の混入、共食いなど透明でないことが理由で生じる問題にも十分注意してくださいね。
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