メダカの飼育は室内・屋外どっちが良い?2017.12.23
メダカの飼育は室内・屋外どっちが良い?
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メダカの飼育を始める上で、まず始めに考えるのが飼育場所です。近年、室内だけではなく屋外でメダカの飼育を始める人も増加しており、「屋外飼育と室内飼育のどちらが良いか」という質問を多く受けるようになりました。そこで今回、メダカの屋外飼育のメリットと、室内飼育のメリットをご紹介したいと思います。
メダカの屋外飼育のメリットは?
メダカの屋外飼育の特徴は、室内に比べ、自然環境で伸び伸びとメダカの飼育を行えるという点です。屋外の水槽には、ミジンコやプランクトンなどの微生物が発生します。その微生物がメダカの餌を補助するため、メダカが沢山餌を食べることができ、大きく育ちます。
さらにメダカは、直射日光に含まれる紫外線を浴びることで、体内にビタミンAやビタミンDを生成するので、健康的に成長できるのです。このように、屋外はメダカにとって元気に成長しやすい環境なのです。
また、屋外では酸素が自然と水槽の水に取り込まれるため、エアーポンプの器具を用意する必要がありません。水換えや、足し水も手軽に行うことができ、水温管理をする必要もありませんので、水槽のメンテナンスに手間が掛からないというメリットがあります。しかし、自然の中で飼育する屋外飼育には、自然ならではの脅威がメダカに襲い掛かります。まずは急激な気温変化による水温の変化です。屋外飼育では水温調節ができないため、真夏や真冬になると水温が高温や低温になり、メダカの飼育には適しません。
また、大雨や台風時には水が溢れ出てしまうという危険性もあります。さらには、外敵からも襲われる可能性もあります。トンボの子供であるヤゴや猫、カラスなどの鳥は特に注意が必要です。外敵対策としては、網など通気性の良い遮蔽物を水槽に貼り付け、メダカが襲われないよう遮蔽物と水面を離すことが大切です。
しかし、メダカを襲う外敵がいるのは水槽の外だけではありません。水槽の中にも「ヒドラ」というメダカの天敵が発生します。ヒドラはメダカの稚魚を食べるだけではなく、分裂を繰り返して増えていきます。ヒドラは駆除が非常に難しいため、発見したら水槽を換えるなどの対策が必要になります。
メダカの室内飼育のメリットは?
一方、メダカの室内飼育の特徴は、メダカの管理をしっかりと行えるという点です。室内飼育ではメダカの泳ぐ姿をいつでも鑑賞することができ、水槽内のレイアウトも楽しむことができます。水槽の形や種類を変えたり、水槽内に砂利を敷いてみたり、流木を配置してみたりと、レイアウトを考えるだけでも楽しそうですよね。
また、飼育者が常にメダカの傍にいるため、メダカの病気を発見しやすいという利点もあります。メダカは、ヒレが溶けてしまう「尾ぐされ病」、体に小さな白点ができる「白点病」、カビが付着してしまう「水カビ病」の病気を発症することがあります。全て、早期に発見できれば治る病気なので、病気を発見したら病院に治療法を相談しましょう。
さらに室内飼育では、屋外ではできなかった水温調節も可能です。このように室内飼育では、水温調節や水質の調整など、こまめな管理を行うことでメダカを安全に育てることができるのです。
しかし、屋外では自然に水槽に取り込まれていた酸素を供給するためのエアーポンプや、メダカを元気に育てる為に紫外線を当てる器具などが必要なため、屋外飼育よりも飼育にコストが掛かるというデメリットがあります。また、水槽に発生する苔対策や水槽の掃除など、定期的なメンテナンスが必要なため、管理に手間が掛かります。
実はメダカは強い生物なのです
屋外飼育はメダカを「元気」に飼育することができ、室内飼育はメダカを「安全」に飼育することができると分かりました。基本的にメダカは丈夫な生き物で、様々な環境に適応して生きていくことができます。
メダカの飼育にとって大事なのは、室内,屋外であろうと、毎日しっかりとメダカのことを考えて飼育を行うことだと思います。その上で、自分の目的に応じて屋外飼育にするか、室内飼育にするかを決めるのが良いのではないでしょうか。
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