メダカを飼育するときにはさまざまな注意点があります!2017.12.18
メダカを飼育するときにはさまざまな注意点があります!
この記事を読むための時間:15分
メダカは鑑賞用の魚の中でも比較的丈夫ですが、どのような飼育環境でも良いというわけではありません。この記事では、メダカを飼うときに注意しておくべき点を紹介していきます。初心者の人はぜひ参考にしてみてください。
飼育水のカルキ抜きをする
メダカを飼育するときに必ず用意しなければいけないものがあります。それは飼育容器と飼育水です。飼育容器は基本的に何でも構いませんが、ガラス水槽、プラスチック容器、発泡スチロールなどの容器がおすすめです。
特に、発泡スチロールは外気の影響も受けにくいので、屋外で飼育したいときには最適な飼育容器といえます。また、飼育水については、一般の家庭においては水道水を利用することが普通ですが、ここに注意点があります。
それは残留塩素の問題です。一般家庭用の水道水には殺菌処理をするために塩素が使われています。人間が飲む上では問題ありませんが、この水道水の中に含まれる微量の塩素がメダカにとっては大きな負担になります。そのため、メダカの飼育容器に入れるときには塩素を抜く必要があります。
そのやり方は簡単で、まず容器分の水を汲んでおきます。その水を一昼夜放置しておくと自然と水の中の塩素が抜けていきます。これで終わりです。放置しておくことで水温が気温とほぼ同じくらいになりますので、塩素を抜き終わったらメダカを入れてあげましょう。どうしてもそのような時間がない場合にはカルキ抜き剤を水の中に入れましょう。すぐにカルキが抜けて使用することができます。
ちなみに、水道水に含まれる塩素の量が気になる人はPHを測定する検査薬を購入してあらかじめ水道水のPHを確認するといいでしょう。PHとは水中の中にどれくらい塩素が入っているかを示すものです。PH7よりも高いとアルカリ性になり、PH7よりも低いと酸性になり、PH7が中性です。メダカを飼育するときには弱酸性か弱アルカリ性が適しているので、PH7前後が望ましいでしょう。
飼育容器に入れるときには水合わせをする
飼育容器と飼育水をきちんと用意できれば次はメダカを入れることになりますが、ここでも注意しないといけないことがあります。それはすぐに容器にメダカを入れないことです。必ず水あわせをする必要があります。メダカに限らず多くの魚は今まで住んでいたところから別の環境に写されるとびっくりして新しい環境になじめずに弱ってしまうことがあります。
メダカを市販で購入すると小さい容器もしくは袋に水と一緒にメダカが入っていますが、それをそのまま飼育容器に入れましょう。そうしてメダカに水温に慣れさせることが大切です。それを半日程度続けると新しい環境の水に少しずつ慣れていきます。このようにすると環境の急激な変化によって突然死することはありません。
飼育容器に入れるものにも注意する
飼育容器には底砂をあらかじめ入れておくことも重要です。底砂は水質の悪化を防ぐだけでなくバクテリアの棲み家としても役立つのです。この底砂に生息しているバクテリアがメダカの食べ散らしたエサの残りや排泄物を分解してくれます。そうして水が浄化されていきます。メダカを入れた後に底砂を入れるとそのショックでメダカに大きなストレスを与えてしまいますので、くれぐれも順番は間違えないようにすることです。さまざまな種類の底砂が販売されていますので、自身の好みに合ったものを購入するといいでしょう。
また、メダカの産卵場所や隠れ場所として役立つ水草を入れるときにも注意する点があります。水草に虫や農薬がついていないかチェックしてから入れましょう。これらはメダカの飼育において悪影響をもたらしますので、1回水でしっかりと洗ってから入れることをおすすめします。
さらに、メダカと一緒に他の生き物も入れて混泳させたい人はその生き物の種類に注意しましょう。おすすめの生き物はエビと貝です。エビはメダカと同じくらいの大きさでメダカを一方的に攻撃することはありませんし、貝は水を綺麗にする作用を持っています。その一方で、おすすめできない生き物としては、メダカよりもサイズの大きい魚や肉食の魚です。特に、大きな金魚はメダカを食べてしまうので入れないようにしましょう。
日光と水量に注意を払う
メダカを飼育する上で日光はとても大切です。日光が当たる場所に飼育容器を置いてその中で育ったメダカと、日陰に置いておいた飼育容器にいるメダカを比べると、前者の方が丈夫で健康的に成長します。サイズもより大きくなる傾向があります。なぜなら日光を浴びるとビタミンAとビタミンDを十分に摂取することができるからです。
逆に言えば、日光が当たらなければこれらの栄養素が欠乏して病気になりやすくなります。そのため、飼育容器はなるべく日光が当たる場所に置くことをおすすめします。そういう意味では室外飼育が適しているかもしれません。
しかしながら、屋外飼育だと夏場は水温が上昇しすぎることもありますし、冬場は水温があまりにも低くなりすぎることもあります。そのため、柔軟に対処する必要もあります。室内飼育であっても蛍光灯のある部屋であれば光を供給することができますので、室外飼育でなければいけないということはありません。
ちなみに、メダカの生存できる水温は2度から36度程度までで、成長を促進させる水温は25度から28度程度までです。また、水量にも気をつけておきましょう。自然の中にいるメダカは川に住んでいることが多いですが、水の深さがだいだい15センチから20センチ程度です。飼育容器の中にもそのくらいの水の深さが必要です。室内で飼育していれば水量はあまり変化することはありませんが、室外で飼育していると夏場はどんどん蒸発してしまって水の深さが足りなくなることがあります。水草を入れているとなおさら減りが早くなりますので、放置しておかずに定期的に水量にも気をつけてください。足りないと思ったらカルキ抜きの水を入れてあげましょう。
病気と産卵にも細心の注意が必要
日ごろからメダカの様子を1匹1匹見てあげることで病気にかかっていないか、身体に異常がないかを確認してあげることも大切です。メダカがかかりやすい病気は3つあります。それは白点病、水カビ病、尾ぐされ病です。白点病というのはメダカの体に白い斑点ができる病気です。水カビ病は、頭やヒレ先に線上の白いカビが付く病気です。尾ぐされ病はヒレ先がささくれる病気のことです。
これらの病気は早期発見であれば治療することができますが、発見が遅い場合には治療が困難です。市販の魚病薬を購入して説明書にしたがって使用しましょう。エサだけを与えていればいいわけではありません。メダカを長生きさせる意味でもしっかりと日ごろから様子には注意を払ってあげましょう。
また、メダカは4月から9月にかけて繁殖期を迎えます。産卵させて育てたいという人は水温と日照時間に気をつけましょう。メダカの産卵は水温が20度以上必要であり、日照時間が12時間前後の環境下にないと行われません。もちろん、冬場であってもヒーターと蛍光灯を使用すれば産卵するようになります。受精したメスはエサをたくさん食べるようになりますので、しっかりと栄養価の高いエサを与えましょう。エサの量と質で産卵数が大きく違ってきます。
それから、メダカのメスは水草に卵を付着させますが、それを放置しておくと間違って卵を食べてしまうことがあります。そのため、卵が植え付けられた水草ごと他の容器に移してあげましょう。卵は1週間から10日程度で孵化しますが、水温が低いとより時間がかかりますし、卵の中で成長することができずに死ぬこともあります。卵を入れた容器は水温が低くならないように注意しましょう。特に、冬の時期はヒーターは必須です。
まとめ
メダカを飼育する上でさまざまな注意点があります。特に、メダカは水の中で生息しますので、水の質や量にはくれぐれも気をつけましょう。また、健康的に大きく育てたいときには日陰ではなく、日当たりの良い場所に置いて日ごろから様子を見てあげることです。
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