簡単な飼育が魅力のめだかの水槽の大敵!アオミドロの駆除と予防2017.12.10
簡単な飼育が魅力のめだかの水槽の大敵!アオミドロの駆除と予防
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めだかの飼育は、金魚の飼育と同様に日本でなじみのあるものです。種類も非常に豊富で、飼育のしやすさが魅力的なめだかですが、飼育の上で気になる数少ない点が、アオミドロです。水槽の中でどろどろと発生してしまうアオミドロの駆除方法と予防方法を紹介します。
めだかの水槽とアオミドロについて
めだかの飼育方法は非常に簡単で、どのような水槽であっても日本国内であれば水温管理などを行わなくても飼育することができます。また、室内だけでなく屋外で飼育することができるうえに、温和な性格をしている魚なので種類を選べば、ほかの水生生物と混泳もできます。
めだかを飼育するうえで用意するものは、水槽とフィルターなどの水槽道具だけと非常に簡易です。そのうえ水槽は通常の金魚を飼育するようなガラス製のものでなくても、甕や鉢などでも構いません。水槽内にカルキ抜きをした水とろ過装置を入れるだけで、めだかの飼育を始めることができます。めだかの水槽内にはマツモやアナカリスなどといった水草を入れても支障はありませんが、自然発生的に生えてくる藻として知られているアオミドロは非常に厄介です。
アオミドロとはアオミドロ属の藻類の総称なのですが、細かな糸状となっており、触るとどろどろ・ぬるぬるとしています。かなりの長さまで伸びていき、ある程度の量ならばめだかの卵の産み付け場所となって問題ありませんが、増えすぎるとアオミドロばかりの緑色の状態になり見た目にも景観が良くないばかりかめだかが泳ぐスペースがなくなり、最悪絡まって死んでしまうこともあります。
どうしてアオミドロが発生するのか
アオミドロは、めだかやそのほかの水生生物の水槽以外にも、自然下の水路の中や田んぼ、川などといったさまざまな場所にみられている、特別めずらしくもない藻類です。自然下で発生していることからも分かるように、アオミドロが発生しやすい環境は、水質の状態が栄養過多の状態、つまり富栄養化である場合に発生します。
富栄養化の水質になってしまう状態というものは、水流がなく水が停滞して水中に含まれる養分が溜まりやすくなっている場合に加えて強い日光が当たりやすくなっており、水温が高く、さらには水の硬度が高かったり、生体の数が水槽の大きさに対して多い場合においてなります。
水槽で言えば、循環器を使っていなければ水の流れは発生せず、屋外水槽であったり照明器具やヒーターを使用していると富栄養化となってアオミドロが発生します。さらには、めだかの糞も富栄養化の一員となってしまいます。たとえ水草を水槽内で育てていても、水草では消費しきれない栄養が水槽内に溜まっているならば、アオミドロは容易に発生してしまいます。この富栄養化の状態を、そのまま放置すると水槽内部がアオミドロだらけとなり、めだかも水草も死滅することになります。
アオミドロの除去と予防方法
アオミドロをできるだけ発生させないよう、増殖させないようにするためには、富栄養化の状態から脱出させる必要があります。屋外に水槽を設置しているのならば日陰に移し、水槽内に水流を発生させるためにろ過装置や水流ポンプを設置する方法も効果的です。
また、エサを与えすぎないで、水替えの回数を増やすこと、ろ過フィルターを定期的に洗うことも方法のひとつです。一度発生してしまったアオミドロを駆除するためには、アオミドロをエサとする生物を入れることがおすすめです。
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビ、ヒメタニシはコケを食べる代表生物で、めだかとも共生できます。予防としては、ほかの水槽からアオミドロを移さないことが重要で、新しく水草を買ってきたならば、一度洗ってから水槽に移すことが勧められます。また、水槽を洗う際に割り箸やピンセットを使って細かく洗うとアオミドロの駆除に役立ちます。
めだかの水槽に厄介なアオミドロを定着させないために
めだかは、初心者でも飼育しやすい生物ですが、ほかの水生生物の飼育と同様にアオミドロに悩まされることは多々あります。ぬるぬるとして見た目によくないアオミドロを定着させないためには、コケを主食とする生物を一緒に飼育したり、こまめに水替えと掃除を行い水槽内の富栄養化を防ぐことが大切です。
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