誰でも簡単!ビオトープでめだかを飼育してみよう2018.01.10
誰でも簡単!ビオトープでめだかを飼育してみよう
この記事を読むための時間:7分
ビオトープという言葉、近年ではかなり身近なものになってきましたね。睡蓮鉢にめだかがゆらゆら泳ぐ姿を見ているだけで、心がふわっと癒されます。このビオトープ、実は初心者でも簡単に始めることができます。でも、そもそもビオトープって?どのようにして始めたらよいのでしょうか?
ビオトープとは?
ビオトープとは、ドイツ語のBio(生物)とTop(場所)の合成語で、「生物の生息空間」を意味します。急激な都市化や産業活動などによって、主に都市部では生態系が失われつつあります。そこで、失われた生態系の復元のため、生物の生息空間(=ビオトープ)となる自然環境の整備が進むなど、生態系保全を意識した地域づくりが行われるようになりました。
例えば、以前めだかは各地の河川で当たり前のように生息していましたが、現在は絶滅危惧種に指定されています。そこで学校などでは、体験学習のひとつとしてビオトープが活用され、地域の生物多様性を高める取り組みが行われています。
また、近年では、ちいさな水辺などに水草や抽水植物、小魚等を飼育する環境をビオトープと呼ぶこともあり、ここでいうビオトープがまさにそれにあたります。ここではさらに、睡蓮鉢などの小さな空間に、人工的にめだか本来の生活環境をつくり、その中でひとつの小さな生態系を維持する、その小さな空間をビオトープと呼んでいます。つまり、本来、川底にあるめだかのおうちをご自宅の玄関先やベランダに再現するのです。
ビオトープを始めよう
では、ビオトープが何か分かったところで、さっそくビオトープづくりを始めてみましょう。やり方を簡単に説明します。まず、睡蓮鉢などの水漏れしない容器を用意します。そこに赤玉土を敷いて、カルキ抜きした水道水を注ぎ、水草や浮草をレイアウトします。後は10日~1か月程度、日光に当てれば、めだかのおうちの完成です。1リットルに1匹程度の割合でめだかを入れてあげましょう。
え、それだけ?とお思いかもしれませんが、基本的な仕組みはこれだけです。しかも、蒸発したお水を足してあげる以外には、このまま5年間ほぼメンテナンスいらずです。一般的に、水槽などでめだかを飼育する場合、水槽やポンプ、フィルターのお掃除が必要ですよね。でもビオトープならそのような手間はいりません。この手軽さこそが、ビオトープの大きな魅力のひとつで、初心者でも無理なく始めることができます。めだかにとって住み心地の良い環境がうまく整えば、次の産卵シーズンには卵を付けてどんどん繁殖するので、また新たなビオトープをつくって飼育するなど、やっているうちに楽しみがますます広がりますよ。
ビオトープでめだかを上手に飼育するには
先ほど、ビオトープはほとんどメンテナンスいらずとご紹介しました。確かにビオトープは、完成してしまえばあとは自然の流れにお任せです。そうはいっても、実際の自然界は厳しいもの。猛暑や厳寒などによって、淘汰されてしまう生物もいます。それもまた自然の流れではあるのですが、せっかくご自身で手がけたビオトープ、その環境で生きる植物やめだかには元気に育って欲しいですよね。
そこで、ビオトープでめだかを飼育する際の注意点をご紹介します。まずは水温管理です。特に夏場に何も対策を行っていなければ、水温はかなり上がってしまいます。めだかは本来丈夫な魚ではありますが、夏場は直射日光の当たらない日陰に置き、すだれをかけてあげるなどの対策が有効です。
つぎにエサやりです。屋外に置かれたビオトープの中には、水中のプランクトンや藻など、めだかのエサとなるものはたくさんありますので、基本的にエサやりは必要ありません。もし、どうしてもエサをあげたいという場合は、ほんの少量にし、食べ残しのないようにしましょう。エサのやり過ぎは濁りの原因となります。
ビオトープは小さな生態系
ビオトープは、ただめだかを飼育するためのものではなく、それひとつで小さな生態系をなしています。そこには四季による変化もあります。単に生き物を飼うというだけでなく、自然界の成り立ちに思いをはせ、ただじっと見つめるだけでも、あっという間に時間がたってしまいますよ。皆さんもぜひ、ビオトープを始めてみてはいかがですか?
メダカのことならお任せください

紀の国めだか
和歌山にあるメダカ専門店です。温暖な気候の下自然豊かな地で、丹精込めて育てたメダカを全国にお届けしております。健康管理から餌選びまで徹底的にこだわった良質なメダカを万全な出荷体制でお届けします。万が一の死着保証もご用意しています。飼育のコツやご相談などにもお答え致しますので、お気軽にご連絡ください。
