メダカを元気に育てるために、水槽の水のカルキ抜きの方法2017.12.29
メダカを元気に育てるために、水槽の水のカルキ抜きの方法
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メダカにとって元気で健康に成長していく水は、弱酸性から弱アルカリ性が適しているといわれています。そして、水道水はちょうど弱酸性から弱アルカリ性になりますので、メダカには適しているといえます。しかし、水道水にはカルキといわれる残留塩素が含まれています。それがメダカには健康を損なう原因となるのです。
水道水とカルキとの関係
水の酸性度は、PH1~PH14まであります。そして、PH7がちょうど中性で、それより数値が低いと酸性度か高くなり、それより数値が高くなるとアルカリ性度が高くなります。メダカの水槽に入れる水は、通常水道水をつかいます。
そして、水道水の水質基準は、PH5.8~8.6といわれていて、ちょうど弱酸性から弱アルカリ性の範囲内になります。水道水はメダカの成長にはちょうどいい水質基準なのですが、問題が1つあります。それは、メダカの健康を最も損ねるといわれているカルキといわれる残留塩素が含まれていることです。水は、水道水として住宅や施設に運ばれる前に、殺菌をするために塩素を入れています。
そのために、塩素が水道水として住宅や施設に運ばれた時には、わずかながらまだ塩素が残っているのです。その残った塩素のことをカルキ(次亜塩素酸カルシウム)といい、メダカのような淡水魚の飼育には使用することができないのです。カルキは、人間が水道水として飲み水に使用したりするには、健康を害することはありません。しかし、人間よりも遥かに体の小さいメダカは、微量でも健康を損ねてしまいます。そのためにカルキ抜きは、メダカを健康に飼育していくには、最も大事なことなのです。
水槽にためた水道水のカルキ抜きの方法
水槽にためた水道水のカルキ抜きの方法には、まずは、汲み置きした水道水を放置してカルキを抜く方法があります。これは、屋内なら2日から3日、屋外なら6時間以上太陽光をあてることが必要になります。
なぜならば、塩素分子は濃度の高いところから低いところへ逃げていく性質があり、気体となって蒸発していくからです。次に、ハイポなどの薬を使用して中和させてカルキ抜きする方法があります。これは、チオ硫酸ナトリウムを水道水に一定量入れるだけで、残留塩素を一瞬にして除去することができます。
但し、ハイポなどの薬の入れすぎには注意が必要です。少々多めに入れたくらいでは問題がありませんが、多量に入れるとチオ硫酸ナトリウム中毒などをおこし、最悪の場合は死んでしまうこともあるからです。次に、ビタミンCにより中和させてカルキ抜きする方法があります。
これは、ビタミンCの粉末アスコルビン酸などを水道水に入れることによって、塩素は酸化ビタミンCと水と塩になり、メダカにとって快適な水となります。次に、活性炭を入れることによりカルキ抜きする方法があります。これは、活性炭がいろんなものを吸着するため、カルキの除去のみならず、バクテリアでも分解することのできないカビ臭やフェノールや水の黄ばみまでも除去してくれるのです。
カルキ抜きをした後のバクテリアやプランクトンの繁殖について
メダカを健康に育てるために、カルキ抜きをすることは大切なことです。しかし、カルキを抜いた新しい水道水には、バクテリアやプランクトンがまだいません。バクテリアやプランクトンは、水槽中の水を浄化してくれるため、メダカの飼育には必要なのです。
底砂を敷いておけば、1週間ぐらいたつとバクテリアやプランクトンが繁殖し、水槽中の水を浄化してくれます。それまで待ちきれない時は、バクテリア繁殖促進剤などで対応します。
水槽の水のカルキ抜きの方法のまとめ
メダカが元気で健康に成長していくには、水槽の水道水のカルキ抜きが必要になります。なぜならば、カルキはメダカのような淡水魚の健康を損ねる物質だからです。
そして、カルキ抜きの方法には、汲み置きした水道水を放置してカルキを抜く方法や、ハイポなどの薬を使用して中和させてカルキ抜きする方法、ビタミンCにより中和させてカルキを抜く方法、活性炭を入れることによりカルキ抜きする方法といろいろあります。ご自分がやりやすいと思える方法を試してみてください。
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