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季節ごとに異なるメダカの飼育方法2017.12.24

めだか 飼育 季節

 

季節ごとに異なるメダカの飼育方法

 

 

この記事を読むための時間:7分

 

小川や田んぼでメダカを掬って遊ぶような光景が見られることも少なくなってきた一方で、金魚や熱帯魚のように品種改良で様々な美しいメダカが生み出され、観賞用として人気を博しています。今回はこのメダカの飼育方法について、主に季節ごとに注意すべき点について詳しく紹介したいと思います。

 

春~夏は繁殖の季節

 

メダカは、水温が5℃を超えるようになると冬眠を終えゆっくりと泳ぎ出し、18℃を超え日照時間が12~13時間の環境になると繁殖行動をするようになります。地域によって差はあるものの、春から夏にかけてがその条件に重なります。

 

春に注意すべきこととしては、水温の変化が激しく、体に白い点々のようなものが付く白点病に罹りやすくなることが挙げられます。初期段階ならば治療できますが、重症化するとそれは困難になるので、エサ食いや付着物といったメダカの状態や行動を毎日確認することで早期発見に努めましょう。治療の際は、市販の魚病薬を用法用量を守って与えるか、塩分濃度が0.3~0.5%になるよう粗塩を加えた塩水で病気のメダカを塩水浴させてください。その他の病気についても、原因菌は高温に弱いので水温を28℃程度に上げると病気の予防に良いでしょう。

 

夏になるとメスは毎日のように産卵し、卵を水草などに産み付けますが、そのまま放置すると親メダカが孵化した稚魚を食べてしまうので、卵の付いた水草は別の容器に移してから孵化させましょう。水草がなければシュロの皮などで代用でき、水槽内に入れておくとそこに産卵します。

 

他にも、水槽を夏の直射日光に当て続けると水温が高くなりメダカに負担がかかるので、屋外飼育の場合は特に、日陰に移動するか日よけをするといった対策が必要です。加えて、水温の上昇が食べ残しの餌や糞尿の腐敗を促進してしまい、水質が悪化する恐れがあるので、ろ過機能に不安がある場合は水替えの回数を増やすなどの処置が大切になります。

 

めだか 飼育 季節

 

秋~冬にかけては冬眠に入る

 

秋は日照時間が短くなり水温が低下するので産卵は止まります。冬眠に備える季節でもあるので健康状態を維持しつつ大きく成長させることを意識してください。また、春と同様白点病を発症しやすくなるため注意が必要です。水温が10℃以下になってくると冬眠も間近で、メダカはほとんど餌を食べなくなるので、与え過ぎると食べ残しが水質悪化につながるだけでなく、食べたとしても活動の低下した状態では消化不良を起こすことも考えられるので気を付けてください。

 

水温が5℃を下回る冬本番になるとメダカは冬眠状態になります。室内飼育の場合は水温があまり変化しない場所に移すか、屋外に出して自然に冬眠させましょう。この時気温が氷点下になってしまうと、水深の浅い容器では水がメダカごと凍ってしまう危険性があるので、飼育容器にはある程度水深と水量があるものを使ってください。

 

水の表面が凍る程度であれば、じっと動かないだけでメダカは生きているので、刺激しないよう心がけましょう。メダカが日中の温かい時間帯に水面に浮いてきたのならば、餌を少量与えても構いませんが、消化不良によって水質を悪化させないよう十分注意してください。

 

加えて、冬眠中のメダカは体力が落ちているので、水替えなどで動かしたり、刺激を与えるのは控えてください。あくまで冬眠が始まる前の段階で、春を元気に迎えられるような越冬の準備を予めしておくことが重要です。

 

手軽に心の癒しを得られる

 

メダカの飼育にはあまりお金が掛からず、季節ごとの飼育方法に注意すれば屋内外を問わず飼育でき、その地域の環境への適応も容易なので、初心者でも比較的簡単に飼育することができます。

 

通販などで手軽に手に入れることもできるので、掛け合わせによる新しいメダカの産出やインテリアの一部としてなど、新たな趣味として興味を持った方は是非参考にしてみてください。

 

 

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紀の国めだか

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