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メダカを元気に飼育する為の失敗しない水合わせの方法2017.12.09

メダカ飼育 水合わせ

 

メダカを元気に飼育する為の失敗しない水合わせの方法

 

 

この記事を読むための時間:15分

 

メダカに限らず魚を飼育した経験のある方なら、おそらく水合わせという言葉はご存知でしょう。初めて魚を飼育する皆さんの中には耳慣れないという方もいるかもしれませんね。水合わせは家庭にやってきたメダカが新しい環境に慣れる為に必要な作業です。メダカの特性に合った失敗しない水合わせの方法を学びましょう。

 

そもそも水合わせって何?

 

水合わせというのはメダカを新しい水槽に移す際に、時間をかけて新しい水に慣れさせてあげる作業です。メダカが元々住んでいた環境の水に少しずつ新しい水を合わせて、ゆっくりと慣らしてあげます。メダカにとって水温は特に重要。人間だって真冬に冷え切った体でお風呂に飛び込んだら、ぬるめのお湯でも火傷したくらいにビックリしますよね。サンマやマグロだって海温が数℃違うだけで泳ぐルートを変えてしまい、豊漁や不漁のニュースが毎年のように流れます。

 

一般的にメダカがもっとも活発に動き回る水温は22~24℃程度と言われています。メダカも適温に保たれたお店の水槽から突然15℃の冷たい水槽に放り込まれたりしたらたまりません。自然界で水温の変化というのは比較的緩やかで、気温の様に急激に変化する事はほとんどありませんから、メダカにはこうした大きく且つ急激な温度変化に対する耐性は無いのです。メダカにとってはちょっとした水温の変化がとても大きなストレスになってしまうんですね。場合によっては死んでしまう事もありますので、水温合わせには特に注意が必要です。

 

メダカ飼育 水合わせ

 

水合わせの重要性

 

水温の急激な変化がメダカにとって大きなストレスになる事は先述しました。それならば同じくらいの水温に合わせておけば、水合わせの必要は無いのでしょうか。決してそんな事はありません。水温以外にもメダカにとって重要な要素の1つに水質があります。同じ水道水から作った飼育水であっても、水質は地域によって様々なのです。

 

例えばアルカリ性/中性/酸性を表すpH(ペーハー)値。水道水はおおむね中性になるように調整されて家庭まで届けられていますが、水槽内に入れた物によって変わる事もあります。井戸水をご使用の地域ならさらに様々です。ph値が極端に違う水に急に入れられると、浸透圧が変化する事により起こるphショックと呼ばれる症状でメダカが死んでしまう事があります。

 

メダカなどの淡水魚が海水で暮らせないのも、このphショックが原因と言われています。水の中で生きる魚にとっては浸透圧は命に係わる大事な要素です。大きなph値の違いがないと思われる場合でも、しっかりと時間をかけて水合わせをしてあげましょう。この他にミネラルの含有量を表す硬度、溶存酸素量などのたくさんの要素があります。メダカにとってはその1つ1つが生活環境であって、とても重要なんですね。消毒用の塩素の投入量ですら地域の浄水場によって違いがありますので、カルキ抜きにかかる時間も常に一定ではありません。

 

こういった1つ1つの違いにゆっくりと慣らしてあげる事が大切です。メダカは丈夫な魚で綺麗な水であれば決して水質に敏感な方ではありませんが、急激な変化にだけは気をつけてあげましょう。メダカは一度飼われたら、私たちが作った水槽の中から一歩も出ることなく生活しなければなりません。だからこそメダカが元気に過ごせるよう水質には十分に気を配って、移動の際の水合わせも手を抜く事無く行いましょう。

 

メダカ飼育 水合わせ

 

メダカに合った水合わせの方法

 

水合わせは難しい事はありませんので初心者の方でも丁寧に行えば簡単にできます。水合わせと一言で言ってしまう事がほとんどですが、中身は「水温合わせ」と実際に水を混ぜていく「水合わせ」の2つの作業です。分けて考えるとわかりやすいかもしれません。まずはメダカを新しい水槽内の水温に慣れさせる水温合わせから始めます。メダカを買ってきた場合、酸素が充填されたビニール袋に入れられていると思います。これを袋ごと新しい水槽に浮かべます。こうする事で袋の中の水の温度がゆっくりと新しい水槽の水温に合ってきます。

 

温度差に応じて30~1時間ほど浮かべておけば、まず問題ないでしょう。水温合わせは袋に入った状態が非常にやりやすいです。知人からメダカを譲り受けるような場合でも、ビニール袋を用意して飼育に使っていた水ごと頂いてくるようにするのがおすすめです。水温合わせが終わったら、いよいよ水を合わせていきます。水合わせは2~3回に分けて行いましょう。3回で行う場合、まず袋の中の水を3分の1ほど捨てます。(汚れの原因にもなりますので、新しい水槽には入れずに捨ててしまいましょう。)そして、捨てたのと同量の水を水槽から入れます。この状態で20~30分ほど慣らします。これと同じ事を3回繰り返します。時間が無く2回で行う場合は2分の1ずつ入れ替えしてあげましょう。

 

ここまで作業すると、メダカも新しい水にかなり慣れてきています。様子を見ながら、ゆっくりと新しい水槽に移してあげましょう。袋の開口部から自然にメダカを泳がせて移してあげるといいでしょう。購入時の袋の水は移動中のフンなどで汚れているケースが多いです。最後まで新しい水槽に水は移さないようにして、できるだけメダカだけ移すようにしましょう。

 

メダカ飼育 水合わせ

 

水合わせ後の1週間は注意して見守ってあげましょう

 

水槽の移動や水合わせをした後など、トラブルが多いのが数十分後から1週間後までです。1週間ほど経過するまでは、元気のなさそうなメダカが居ないかを注意深く見守ってあげましょう。環境が大きく変わった後はエサの食べが悪くなるケースもあります。余りすぎないように様子を見ながらエサの量を調節しましょう。

 

可能であれば水温も20~25℃程度に保ってあげるとメダカは行動が活発になります。また、水槽にあまりに近づいてのぞき込むのもメダカにとってはストレスになるようです。家に来たばかりのかわいいメダカです。見たくなってしまいますが少しだけ我慢してそっとしておいてあげましょう。水合わせがしっかりできた上で大量に死んでしまう等のトラブルが起こるとすると、元々の飼育用に用意した水ができていない可能性があります。1度水づくりから見直してみましょう。

 

またメダカは小さい魚ですが、1匹あたり最低でも約1リットル程度の水が飼育に必要と言われています。30cmクラスの水槽ですと10匹前後、60cmクラスのやや大型の水槽でも60匹前後が限度です。理想を言えば1匹あたり2~3リットルの水で飼育しましょう。メダカは仲良く泳いでいるように見えますが、縄張りがあるそうです。狭い水槽にたくさんのメダカを入れすぎると、それ自体がストレスになってしまいます。水槽が小さい場合はメダカの数に合わせて大きめの水槽を用意するか、水槽を増やす必要があるでしょう。メダカはすばしっこい印象ですが、あまり泳ぐのが速くありません。大型のジェネレーターやエアレーションの影響で水槽内の水流が強くなってしまうと、ストレスを与えてしまう事もあるようです。飼育が上手くいかない場合はこうした水槽内の装備や病気などの可能性もチェックしてみる事をおすすめします。

 

まとめ

 

メダカ飼育時の水合わせの重要性や方法はつかめましたでしょうか?地味で面倒な作業ですが、これを怠って乱暴に移動させたりすれば、せっかくのメダカがすべて死んでしまう事さえあります。小さなメダカですが、自然の中で生きる生物を私たちの勝手で飼わせてもらっているのです。十分に時間をかけて水合わせを行い、メダカが新しい水槽へ元気にお引越しできるように気をつけてあげましょう。メダカが大きく育ち、元気に泳ぎ回る水槽にしたいものですね。

 

 

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