これであなたもめだか通!事前に知っておきたい基礎知識2017.12.26
これであなたもめだか通!事前に知っておきたい基礎知識
この記事を読むための時間:15分
観賞魚として人気の高いめだかは、実はさまざまな種類があります。これからめだかを飼う人は、事前に種類や飼い方を把握しておけば非常に便利です。実際にめだかを飼っている人でも、知らないことがあるかもしれません。今回はめだか初心者に向けて、さまざまな基礎知識を紹介します。
日本のめだかは2種類⁉めだかの基本的な生態
めだかは目が非常に高い位置にあることから、「目高(めだか)」と呼ばれるようになりました。実はめだかと言っても、日本には「ミナミメダカ」と「キタノメダカ」の2種類が存在します。ミナミメダカは九州地方などで見られる南日本集団、キタノメダカは東日本などに生息している北日本集団です。
これらを総称してめだかと呼び、2種類から品種改良を行うことで現在は200種類以上のめだかが展開されています。ちなみに、ミナミメダカには尾の付け根に弓状の黒色斑点のあることが、キタノメダカとの大きな違いです。めだかは水田や水路など水の流れがほとんどない場所を好みます。そのため一般的な魚に見られる、側線という器官がありません。側線は水圧や水流の変化を知る器官なので、めだかには必要ないのです。あらゆる水質に適応できることから、観賞魚の中でも特に飼いやすくなっています。温厚な性格をしているので、めだかと同じような小さな魚なら一緒に飼うことも可能です。
野生なら1~1.5年、飼っている場合は3~5年が平均的な寿命となります。ミジンコやゾウリムシなどの微生物や、ボウフラといった動物性プランクトンを食べて生きています。市場で数多く出回っている「ヒメダカ」は品種改良から生まれた突然変異種です。ヒメダカは淡い茶色なので、めだかは茶色や黄色のイメージがある人も多いでしょう。しかし、実は野生のめだかは体が黒色です。体長は3~4cmで、背びれ・腹びれ・尾びれが付いています。背びれは体の後ろの方に位置し、腹びれは長いことが特徴です。オスには背びれと尾びれに切り込みがあり、切り込みの有無でオスとメスを見分けることができます。春から夏にかけて産卵しますが、日照時間14時間以上・水温28度以上の条件をクリアすれば季節を問わず産卵してくれます。
【色篇】こんなにあるの⁉めだかの種類まとめ
めだかには黒・黄色・白・虹色の全4種類の色細胞があり、組み合わせ方によってさまざまな品種が登場しています。比較的簡単に飼育可能で、産卵時期以外でも繁殖できることから品種改良のハードルが低いです。そのため日本で多くのブリーダーがめだかの繁殖を行っています。
まず、最も多く出回っているヒメダカはリーズナブルな価格で購入できることが魅力です。1匹20円前後で購入できるため、大量に飼いたい人に向いています。ヒメダカから黄色の色素を抜くと「青メダカ」、黄色に加えて黒色がない場合は「白めだか」になります。めだかには赤色の色素がないものの、ノーマルタイプの「オレンジめだか」と野生の「黒めだか」を組み合わせることで「赤めだか」を繁殖させることも可能です。
つまり、めだかは組み合わせ方によって、青・白・赤といった特別な色を生み出せることを意味します。ヒメダカ以上に体が黄色っぽい「黄めだか」、青めだかから改良された銀色の「シルバーめだか」、体が光沢感のある黄金色の「黄金めだか」などのカラーもあります。白めだかや黒めだかの色の質を重視した、「ピュアホワイト」や「ピュアブラック」は若干値段が高いです。ピュアホワイトはヒメダカの黄色っぽさを除去し、体がほぼ100%白色になっています。ピュアブラックは野生より黒色が色鮮やかに出ています。
最近人気が高まっているのは「琥珀めだか」です。琥珀は鮮やかなオレンジ色を指し、尾びれが琥珀色の美しいグラデーションになっていることが高く評価されています。これまで述べた品種は基本的に体が1色ですが、実は赤色と白色が混ざった「紅白めだか」も存在します。鯉のような模様を楽しめるため、上から観賞する時に美しく見えやすいです。「アルビノメダカ」はメラニン色素が欠乏している品種で、目が赤く染まっています。色素がないため、体は透明です。
【体型篇】体型によって種類が違う⁉
色だけではなく、体型によっていくつかの種類に分かれます。「ヒカリ体型」は背びれが一般的なめだかの腹びれと同じくらい長く、尾びれが菱形になっています。背中にグアニン色素があるため、キラキラ輝くことからヒカリ体型と呼ばれています。「ダルマ型」はその名の通り、体が大きく膨らんだダルマのような体型の品種です。
繁殖に手間がかかっているので、1匹1000~2000円で販売されていることが特徴となります。通常背びれは1つですが、「セルフィン」は背びれが2つに分かれています。「サムライ」と呼ばれることもあり、最近人気が高まっている品種の1つです。「パンダ」は白目が黒色になっているため、目が大きく見えます。これまで述べた以外にヒメダカにオレンジ色や赤色の要素を強めた「楊貴妃めだか」や、背中部分が青白く光り輝く「幹之メダカ」があります。このようにめだかにはさまざまな種類があり、「白ひかり」「青だるま」というように色と体型を組み合わせて表現されるのが一般的です。ヒメダカ・野生の黒めだか・青めだか・楊貴妃は丈夫な品種なので、初心者でも簡単に飼うことができます。
めだかの飼育に必要な道具とは?
まず、めだかを飼う容器は開口部分が広く、ある程度の水を確保できればどのようなものでも構いません。観賞魚用の水槽だけではなく、バケツや発泡スチロールの箱で飼うことも可能です。水は極端にアルカリ性や酸性の強くない地域なら、水道水が使用できます。川から水を汲んで来た場合はろ過すると、水質を上げることができます。餌はめだかが食べやすいように、ゆっくり沈む商品を選ぶと良いでしょう。
実は食べ残した餌が水質悪化を引き起こすため、底に落ちた餌を食べる貝類やエビ類を一緒に飼う方法もアリです。最近は水を汚さない「ミジンコウキクサ」と呼ばれる餌が注目されています。光があれば繁殖してくれるので、ランニングコストがかかりません。旅行や仕事で数日留守にする時はミジンコウキクサを浮かべておけば、めだかが勝手に食べてくれます。容器・水・餌、これらの3点が必要不可欠なアイテムとなります。
また、めだかを楽に飼いたい人は、水草や底床を用意するのが得策です。水草は光合成で酸素を作ってめだかの酸欠を防ぎ、水質を維持する効果があります。産卵時期にはめだかの隠れ場所となるため、メリットが豊富です。水の入れ換えが少なく済むので、手間がかからないメリットもあります。底床には微生物が住み着くことで、水草と同じように水質浄化の効果を発揮します。大量のめだかを狭い水槽で飼う・容器の開口部が狭い・屋内で飼育する場合は、エアポンプが必要です。エアポンプは水中に空気を送り込むため、酸欠を未然に防ぐことができます。屋外は空気中の酸素が水中に溶け込みやすいので、エアポンプは必要ありません。
これで完璧!めだかの飼い方
容器の8~9割程度の水を入れ、温度は15~28度に保ちます。水はギリギリまで入れてしまうと揺れた時にめだかが地面に落ちてしまうため、少し余裕をもっておくことが大切です。屋外に設置する場合は、めだかの天敵であるヤゴ・夏の水温上昇・冬の凍結に注意してください。水温が上昇すると溶ける酸素の量が減るため、水温が上昇しないように影を作る必要があります。ちなみに、発泡スチロールの箱は水温の変化を防いでくれるので、初心者に最適です。
また、水の量が多いと水質が悪化しにくく、水を入れ換える面倒な手間がかかりません。飼育できる環境を整えたら、後は1日2~3回餌をあげるだけで大丈夫です。生後数週間に与えた餌によって成長スピードが異なるため、稚魚を飼う場合は稚魚用の餌を購入することがポイントとなります。
通販サイトでめだかが販売されている⁉
めだかは非常に有名な淡水魚ですが、実は知らないことが多いです。事前に必要な知識を理解しておけば、安全にめだかを飼うことができます。最近は通販サイトで販売されているケースもあるため、より一層気軽にめだかを飼えるようになりました。ショップに行くのが面倒な人は、めだか通販サイトを使ってみてください。
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